ロックバーのマスターが選ぶ'60・70年代名盤

60・70年代の名盤を取り上げてみます。
もちろん一部です。一部。全部は無理。ベタなものから少しマニアックなものまでピックアップして、これから色んな音楽聴いてみたいって人やもっとマニアックに探ってみたいって人にも多少なり参考になればやり甲斐ありです。
一気には無理なんでシリーズに分けて、今回は60〜70年代を取り上げます。
どうしたってこの時代は重要視されるので、賛否両論色々ご意見ありますでしょうが、あくまで一部ですから。悪しからず。

それでは。

『BOB DYLAN / Blonde on Blonde』

66年ディランの7作目。
フォーク色の強かったディランがロックサウンドを融合させたこのアルバムは、ハーガス・ピッグ・ロビンズのピアノも最高。
これからディラン聴いてみたいって人はここから入るとディラン好きになれるかも。


『QUEEN / NEWS OF THE WORLD』

77年。誰もが知ってるクイーンの代表曲2曲から始まり、骨身に沁みる4・5曲目、最後はフレディーの真骨頂とも言えるマイメランコリーブルースで終わる名盤。


『ERIC CLAPTON / 461 OCEAN BOULEVARD』

74年、ヤク上がりのクラプトンが作り出した名盤。以上。


『STEELY DAN / aja』

ドナルド・フェイゲン主導のユニット。77年の超ヒット作。ラリー・カールトン、リー・リトナー、スティーブ・ガット、他色んなミュージシャンが参加してます。
現代ポップス/ロックシーンにかなりリスペクトされ影響を与えてるアルバムだと思います。


『LARRY CARLTON / 夜の彷徨』

上記ajaにも参加してるラリー・カールトンの代表アルバム。ドラムはTOTOのジェフ・ポーカロ。
曲もいいけど、とにかく音の良さに脱帽。ザ・優等生的なギターサウンド。
ミスター335と称されるラリー・カールトン。ギブソンES335は代名詞。
ROOM335を一生背負い続けることになったアルバム。



『MOTT THE HOOPLE / All the young dudes』

モット・ザ・フープル。名盤!と騒ぎ立てるほどではないのかなぁ…なんで取り上げたのか今になって思い直してますが、もう写真も撮っちゃったしこのまま取り上げます…。
とは言えグラムロックというジャンルに興味ある人なら是非聴いてほしいかな。
イアン・ハンターのヴォーカルセンスにはデヴィッド・ボウイも劣等感を抱いていた、なんてどっかで読んだ記憶があります。タイトルソングはデビッド・ボウイもカヴァーしてます。



『NICK DRAKE / FIVE LEAVES LEFT』

フォーク・アコースティック興味ない人はスルー。
ただ、凄い一枚です。これぞ名盤と言われるべき1枚。
人物詳細はWikipediaで。
フォークシーンは割と不変的とも言えるから、特にイギリスフォークシーンでは今でもこの感じが根強い気がします。例えばジョン・スミスとか。
アメリカのフォークとは違うトラディショナルなイギリスフォークは現代も当たり前に生き続けてる気がします。
THE UKフォークシンガー、ニック・ドレイクの深みのある世界にどっぷり浸かれる一枚です。



『RY COODER / CHICKEN SKIN MUSIC』

上記のイギリスフォークとは対照的とも言えるライ・クーダーの一枚。明るくてのんびりしてて、穏やかでゆったりしてて、みたいな。一般的にアメリカのフォークやカントリーって思い浮かぶ風景や質感あると思うけど、まさにそんな感じ。何も考えずのんびり日曜の昼間に聴けるアルバムです。
ハワイアンテイストも盛り込まれたライ・クーダーらしい一枚です。



『SILVER HAED / 恐るべきシルバーヘッド』

歌手であり俳優でもあるマイケル・デ・バレスのバンド。 72年の1stアルバムです。2ndもオススメだけど個人的にはこっちの方が好きかなぁ。2枚とライヴ版の3枚で終わったバンドだけど、当時、ストーンズ聴くなら俺たちを聴け!なんて言ってたようです。
グラムロック好きな人は絶対チェックして!



『THE KINKS / MUSWELL HILLBILLIES』

キンクスあまり好きじゃないけど、この一枚は好きです。キンクスぽくないから、かな?
好きじゃないとかぽくないとか散々ですが、私同様キンクス好きじゃない人にこそ聴いてほしい。
この際言っちゃうけど、だってキンクスのロックて何処となくパッとしないでしょ。それよりこっち路線の方がずっと上手くやれてると思います。



『BILLY JOEL / 52ND STREET』

そんなに詳しくもないのに何故選んだのかと言うと、来月?久しぶりにビリージョエルのライヴがあるらしいから、ただそれだけです。でも名盤と言っていいんじゃないでしょうか。ザンジバル始め名曲揃いだし。



『Buddy Guy & junior Wells / Play the Blues』

72年、バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズの名盤。以前blogでも触れましたが、バディはジュニア無しではここまで成り上がれなかったんじゃないのかなぁとも思います。ブルースに敷居の高さを感じてる人はここから入るのもいいかも。ブルースだけどソウル感もありパワフルで、泥っどろのデルタブルースとは違いモダンで聴きやすいと思います。
痺れますよ!



『Bob Seger & THE SILVER BULLET BAND / NIGHT MOVES』

76年作品。
カッコいい。
ボブ・シーガーは今でもカッコいい作品出してますが、時代に寄せた曲もやりつつ、翻弄されることはなく筋の通った自分らしいアメリカンロックを貫いてます。
これも名盤だけど、73年のBack in 72も名盤ですよ。



『King Crimson / Red』

74年作品。73年の『太陽と戦慄』が一番有名?かと思いますが、こちらも凄まじい大作です。プログレは難解で取っ付きにくいって感じてる人は是非こちらから聴いてみたらいいと思います。特に難解な拍子はなく聴きやすいプログレアルバムです。ロバート・フリップの強烈な世界観に最初から最後までどっぷり引き込まれます。


『LITTLE FEAT / FEATS DONT  FAIL ME NOW』

74年。リトル・フィートと言えばスライドギターの名手ローウェル・ジョージ。ローウェルの緩く伸びやかな、あまり弾かないスライドギターは虜になります。
ドライブにも最適ですよ☆



『GENESIS / Foxtrot』

Vo.ピーター・ガブリエルがいた頃の初期ジェネシスです。
ジェネシスと言えばフィル・コリンズという人が多いけど、いやいや、ピーター・ガブリエルですよ。
suppers readyは圧巻の1曲。
是非、初期ジェネシスワールドを堪能して下さい。



『DAVID BOWIE / ZIGGY STARDUST』

言わずもがな。わざわざ取り上げる必要もないですね。



『THE BAND / GREATEST HITS』

あえてのベスト盤です。どのアルバムも好きだけど、が故にこのベスト盤をあげました。
ジャンルにとらわれず、表現・歌い方にとらわれず。これぞ、ザ・アメリカンミュージックじゃないでしょうか。



『Roxy Music / Roxy Music』

1stアルバム?かな、違ったらごめんなさい。
初期ロキシーのぶっ飛んだ感が聴けるアルバムです。他にも『サイレン』とか隠れた名盤もあります。サイレンに収録された『she sells』は悶絶級の1曲。でもこのアルバムも大好きです。
ジェネシスの話同様、ロキシーと言えばブライアン・イーノと言われるけど、声を大にして、ブライアン・フェリーですよ。どんなにイーノが優れていてもブライアン・フェリーの歌がなかったらロキシーの雰囲気は全く出ないんだから。そのくらい唯一無二のVoだと思います。




『Lightnin hopkins / THE COMPLETE ALADDIN RECORDINGS』

声だけでイケます。この一枚持ってれば十分でしょう。
テキサスの最強ブルースマン。レジェンド・オブ・ブルース。
『ロバート・ジョンソン聴いてブルース好きになれなかった』て人多いけど、それは仕方ないと思います…理解不能だし。
ブルース入門でオススメは、ライトニン、オーティス・ラッシュ、バディ・ガイ、ジェームス・コットン、ジョー・ルイス・ウォーカー。あとパンク好きな人はハウリン・ウルフとか。



そんな感じで、極々一部ですが60・70年代を取り上げてみました。この年代は名盤と呼ばれるものが溢れかえってるから引き続き紹介していきます。

次回は80年代。
お楽しみにー






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